山で猟師に出会ったら

猟に行くと

DSC_0047.JPG時折登山者や釣師に会うことがある。
見通しの良いところで、向こうとこちらがのんびり近付くなら、お互い気持ちの準備も出来て、すれ違い様に一言挨拶すれば良し、多少でも時間があれば、煙草に火を着け一服しながら、山好き同士の交流も良い。 
 しかし大抵は深山幽谷での突発的接近遭遇。
特に猟師が獲物を狩って移動するときなどは、藪森でも渓谷でも、道など構わず目的地に向かってまっしぐらに移動しているから、そのようなときの出会いは大抵が藪や斜面から登山道に飛び出した瞬間とか、崖尾根から渓床に降り立ったときなど…
 登山者や釣師の皆様からすれば、ようやく浮き世を離れ、山の自然に身も心も浸り寛いでいるところに、いきなり鉄砲を背負い鉈をぶら下げた男どもが、鼻息荒く目を血走らせ目の前に出現するのだから、それは大層な驚きよう。

いっぽうこちらはこちらで

DSC_0090.JPG「こんにちは。いや驚かせて御免なさい。我々は熊猟師で今獲物を追って急ぎ移動しているところなのです。では気を付けて。」くらいの声は最低でも掛けて去りたいところなのだが、獲物が近ければ声も出せず、先を急ぐ身であれば言葉を交わす余裕もなく、チラリと目礼しつつ無言で目の前を駆け抜けるしかないのです。
 ということで皆さん。山で猟師に出会ったら、例え無愛想でもお許しください。
本当は社交的で話し好きなのでございます。(ただし、個人差があります。)