八久和.出谷川遡行
源流に魅せられ、大イワナ の楽園を求め7年ぶりに 出谷川へ・・・
大岩魚はどこぞへ
午前8時30分岩屋沢に到着、早々にテンバを設営し、休む暇もなく釣りに出発。栄司と相場は上流へ、私は下流へと向う。まもなく絶好のトロ場が現れ、たまらず竿を出す。
清流の音を聞きながら期待に胸をふくらませアタリを待つ!すると、竿先にツン・ツン・ツンとアタリが来た。興奮を抑え竿を抜くと‘スポーン’と軽い手ごたえ、大きなドバミミズが中を舞う「シ・シマッタ」バラシタ!悔しさと恥ずかしさが込み上げてきた・・・・・(キョロキョロ)・・・・・辺りを見渡すさらに、下流に進むが同じことが連発!結局ボーズでテンバに戻る。
意気消沈↓
テンバで飲んだくれていると栄司・相場がおかずを持って帰ってきた。相場「明さんはどうでした?こっちは、テンカラで結構釣れましたよ」返す言葉につまりながら・・・・心の中では夕飯にあり付けるとホッと一安心。その夜は、釣り談議に花を咲かせ酔いが回ったところでオヤスミ~・・・爆睡
マジで!デカイ!
とゆび指す方向を見た。尺前後2匹と40程が1匹目に飛び込んできた。早る気持ちを抑え、一番でかいヤツが‘食いついてくれ’とばかりに5m位先に釣り糸を押し込んだ。「・・・・・・・・・・・(沈黙)・・・・・・・・・・」糸が止まった!「来たー」でも、あたりは小さいか?とりあえず合わせ抜きとばかりに竿をしぼっり下流へ・・・!
予想していたより手ごたえがないので、暴れないうちに一気に抜いた。「ウオー、デ、デカイ!」一番デカイ奴だ!!!よく見たらギリギリ皮一枚の所に掛かっていて・・・アブナイ、アブナイ・・・ホッと胸を撫で下ろした。
小マス滝を越えると
テンカラ釣りには絶好場所が現れる。
相場「良い所ですね!」ととても満足そう!今回の遡行地の選択は間違ってはなかったと実感しながら先を急いだ。どんどん先に進んで行くと快晴の中、雄大な呂滝が現れた。栄司「相場君あれが呂滝だよ!」と呼びかける。相場「オオーこれが・・・!やっぱりスゴイッすねー」と感動雪代まじりの呂滝は釣りには絶好の条件だが、なんとも成果があがらず期待はずれの結果となった。その日はテンバに戻り、メインディシュのイワナ丼を堪能し、夜な夜な酒を酌み交わした。
岩屋沢を出発してから約2時間半、7年前とは違う新しい天狗小屋に到着。
早速、昼食準備にかかり雪解け水で作った‘冷やし中華’を食べ、その後は夕方まで爆睡!何やら雲行きがおかしくなってきた。夕食の準備を進めながらビールで乾杯!体に染み渡りすぐに酔いが回る。
小屋も貸切状態で快適、快適!2時間過ぎたころか?突然、雷交じりの強烈な豪雨に見舞われたが、悪影響はなく無事通り過ぎてくれた。
夕方の豪雨のせいか
室温がどんどん急↑上↑昇↑3人たまらず裸になって・・・・・夜の宴が開始となった。明 「ナーマンダー、サーマンダー」
相場は隣で雄叫びを「ウッホホ、ウッホホ・・・」栄司は空き缶を叩き出し「トントコ、スントコ・・・・・・」夜の宴は続いたのであった。
※ローソクを灯した写真を元にフィクションを記述してみました。
早朝に山小屋を出発し無事に大井沢に到着!
温泉に向かう車の中で「また、来年も来るョと」心の中で誓った。